“新たな世界”

下呂ふるさとワーキングホリデー生:丹伊田 真実さん(大学生)
受入れ事業者:一般社団法人 ひがし村 滞在先:ひがし村内の一軒家

■今回、下呂ふるさとワーキングホリデーに参加したきっかけを教えてください。

私が下呂私が下呂ふるさとワーキングホリデーに参加した理由は3つあります。1つ目が、大人に出会いたいということです。過去にも似たような制度を使って地方に滞在したことがあり、そこで出会った大人たちの生き方や考え方を聞くのがおもしろく好きでした。今回もそのような方々に出会って話をしたいという思いが今回参加した理由の1つ目です。2つ目の理由が、農業体験をしたいということです。以前滞在した場所では水産加工の仕事をしました。そのため今回は山に行って、まだ経験のない農家の世界に触れてみたいという気持ちがありました。最後に3つ目が、移住先の候補地として山間部の暮らしを知ってみたいという理由です。私は将来的に東京を抜け出して、地方に移住したいという願望があり、今様々な地方を訪れている最中です。しかし、山間部の地域には行ったことがまだなかったのでこの機会に山間部の暮らしを体験してみようと思い応募しました。

■期間中は、どんなお仕事をしましたか?

滞在中は様々な仕事をさせていただきました。トマトの収穫をしたり、田んぼのヒエ抜きをしたり、カヤックやサップのインストラクターをしたりしました。特に印象的だったのはトマト農園の作業です。収穫体験というのは幼稚園児のころにサツマイモを掘り起こした以来だったので最初は緊張しましたが、慣れてしまうと黙々と楽しく作業することができました。ただ、ハウス内はとても暑く、肥料の管理や水の管理など様々な作業があっておいしいトマトが作れているということを知り、東京に戻ってからのトマトを見る視点が変わりました。

 

■滞在中の暮らしは、どうでしたか?

下呂での2週間はとても快適に充実して過ごすことができました。受け入れ先の方が多くのスポットに連れて行ってくださり、たったの2週間にもかかわらず、下呂を超えて岐阜を堪能できたと思っています。また、用意してくださった家もとても立派で、毎朝黄金の稲穂を見ながら最高の目覚めをしていました。自然が豊かだったので虫も多くいましたが、天の川を見たり、川を見たりきれいな夕陽を見たり、自然を大満喫しました。買い出しには2種間のうちたったの1回しか行かず、差し入れのおいしいお米やトマトなどを調理し、毎晩豪華な夕食を食べていました。

 

■地域の方々とはどんな交流がありましたか?

滞在中はいろんな方との出会いがありました。受け入れ先の方はもちろん、地元の方や観光で来られている方との関わりもありました。受け入れ先の方は移住してこられた方が多く、どのような経緯で移住してきたのか、他にもどんな移住先が候補としてあったのかなど、将来移住をしたいと思っている私には参考になる話をたくさんしてくださいました。また、配光を利用して行っているイーストカフェには地元の方が来ていて、ひがし地域の行事ごとや、その方はたまたまこの小学校の卒業祭だったため、廃校になる前の小学校の様子などを教えてくださいました。ひがし地域にはたくさんの魅力的な方がいました。

■今回の滞在を一言で表すと?

“新たな世界”

■今回の滞在で得た学びやこれからの人生で生かしていきたいこと

今回の2週間の滞在で学んだことは「自然と共に生きる」ということと「すべては繋がっている」ということです。下呂で暮らしてみて雨の重要さに気づきました。雨が降り過ぎと水害なってしまいますが、雨が降らなすぎるというのもまた良くないということを肌で良く感じました。私が滞在していた期間は晴れが多かったため、ダム湖の水位はかなり下がり、農家さんたちも水が来ないと困っていました。これは地方に暮らしてみなければ気づけなかったことだと思います。また、東京で暮らしいてる時は田畑と空き家が関連しているとは思ってもいませんでした。しかし、雨が多く降ると水害が起こり、住めなくなって空き家になる。そこに獣が住み込み、田畑を食い荒らすという全ては繋がっていることを学びました。これらのことは机上で学ぶこともできるかもしれませんが、今回身をもって学ぶことができ、では東京にいる私には何ができるのだろうかと考えさせられました。