下呂ふるさとワーキングホリデー生:新井真由子さん(大学生)
受入れ事業者:NPO法人 みらいろ 滞在先:下呂市内のゲストハウス
■今回、下呂ふるさとワーキングホリデーに参加したきっかけを教えてください。
学生生活最後の夏休みに、日本でまだ行ったことのない地域を訪れ、会ったことのない人と関わり、色々な方の暮らしや働き方、生き方を知りたいと思ったことが、参加したきっかけです。
2年前に参加した、宮城県気仙沼市でのふるさとワーホリがとても印象に残っており、今度は海ではなく日本の里山を感じられるような「山」「川」の中でもう一度ワーホリをしてみたいと思い、下呂市ワーホリのページに載っていた風景がとても綺麗で、参加を決めました。
その中でも、みらいろでは子育てと仕事を両立されている女性スタッフの方が多く、自分の将来をイメージすることにも繋がると思いました。そんな方々と一緒に働きながら、移住者や地域の方への取材・インタビュー記事執筆というお仕事が面白そうで、地域の色々な方と出会い、お話を聞けると思い、みらいろを選びました。
■期間中は、どんなお仕事をしましたか?
私がみらいろで担当していたお仕事は、主に2つありました。
1つは、「下呂魅力発信サイトPOKAPOKA」の投稿記事を作るため、期間中に2回取材に出かけ、記事を書いたこと、もう1つは、下呂市ふるさと納税関連の封入作業のお手伝いでした。
特に、2つの取材が印象に残っています。
1つ目は、湯めぐり館で開催されたポスター展「LAVENDER RING in Gero City」の取材、2つ目では、岐阜県立益田清風高校の文化祭『清風祭』に行かせていただきました。
どちらも自分にとって貴重な経験となりましたが、それを自分の中だけで留めるのではなく、読んでくださる方々に伝わるように、心に届くように書くことは、楽しかったと同時に、思っていた以上に難しかったです。
書く順番や内容、言い回しなど、小さなことでもより相手に伝わるようアドバイスをいただきながら、記事を完成させることができました。
■滞在中の暮らしは、どうでしたか?
下呂駅近くのゲストハウスでの生活でした。普段は実家なので、慣れない自炊生活に戸惑いもありましたが、周りの人の温かさに支えられて、2週間を過ごせました。仕事先の方々や市役所の方、フラッと入ったお店の方など、常に周りの方が気にかけてくださり、声をかけていただいたり、スーパーでの買い物に付き合ってくださったり、地元のパン屋さんのパンをいただいたり…色々な人の優しさに触れることができました。宿泊先が下呂温泉街に近いので、仕事終わりの夕方から散歩や観光に出かけるのが楽しかったです。後半、同タームのワーホリ生が同じ場所に泊まり、一緒に協力して自炊したり、温泉街に繰り出して地元の居酒屋さんに行ったり、温泉に入ったりしたことが思い出です!
■地域の方々とはどんな交流がありましたか?
みらいろでは、子育てとお仕事を両立されている方が多く、皆さんパワフルで活き活きされていて、自分の今後の働き方、ライフプランについて考えさせられました。
また、交流会や、他のワーホリ生の仕事先などで、色々な経験やバックグラウンドを持った方とお会いしましたが、下呂出身で今も住んでいる方、Uターンで戻ってこられた方、移住してきた方も、「地域を良くするために自分が何かしたい」「自分のやりたいこと、好きなことを大切にしたい」という二つの思いを共通して持っておられると感じました。
自分の軸を大切にしながら、地域のためにできることを模索し、動き続ける姿は、本当にかっこいいなと思いました。
交流会や休日には、白川郷に連れて行っていただいたり、みんなで窯でピザを焼いて食べたり、ボルダリングジムに行ったり、アスレチックをしたり、温泉を巡ったり、花火を見たり…
東京より一足早い秋を感じる中、盛りだくさんで充実した夏になりました!
■今回の滞在を一言で表すと?
“出会いと気づき”
■今回の滞在で得た学びやこれからの人生で生かしていきたいこと
地域のことを真剣に考え、話し合い、行動している方がたくさんいらっしゃって、その姿がとてもかっこよく、自分の刺激になりました。
また、ダブルワークをされていたり、ご自身で何か作物を育てていたりする方もいらっしゃって、働き方や暮らし方は1つではないのだと知り、視野が広がりました。
私も、自分の周りや住む地域で起こっていることにアンテナを張り、自分にできることを考えて動いていきたいと思います。
私は来年4月から東京で就職予定ですが、2週間の下呂での生活を通して、素敵な生き方をされている方にたくさん出会い、今後こんな大人になりたいという指標がいくつもできたように感じます。
今回のワーホリで経験して学んだことや感じたこと、出会い、そして楽しかった思い出を糧に、社会人としてまた新たなスタートを切りたいと思います。
下呂に次来るときには、また少し成長した自分で、今回出会えた方々に再会できるように頑張ります!