ヘトヘトになるまで遊んで笑うことが、人を集めるチカラとなる

下呂ふるさとワーキングホリデー生:松本和志さん(社会人)
受入れ事業者:合同会社216WORKS 滞在先:地域の方のお家にホームステイ

■今回、下呂ふるさとワーキングホリデーに参加したきっかけを教えてください。

私は今、登山ガイドをしており、自然環境に関することや、山のアクティビティーに関心があります。また、地域にある観光資源を発見・発信して、お客さまを呼び込む活動にも興味があり、学びの場を探していたところ、合同会社216WORKS様に辿り着きました。
遊びをとおして地域の観光資源をどう発見・発信し、お客さまのニーズに応えていくのか、お客さま目線ではなく、事業者としての目線がどうなっているのかを、働きながら学びたいと考えたことがきっかけです。私の座右の銘は、「仕事も遊びも全力夢中」です。

 

■期間中は、どんなお仕事をしましたか?

期間中は、主に、小坂町が誇る観光資源の一つである「小坂なシャワークライミング」という水のアクティビティーの、オペレーションのお手伝いをさせていただきました。
その業務内容は、お客さまの安全を確保しながら、安心して楽しんでいただける環境を整えるということで、遊び場の現地確認、お客さまの受け入れ準備、受け入れ時の説明や着替えのサポート、遊び場での行程管理や片付け、使用機材のメンテナンスなど、多岐にわたりました。
事業者としては、この他にも事務作業や地域NPO団体との協働など、少人数でオペレーションを遂行されていていましたが、どれも質が高く、仕事に対する熱意に感銘を受けました。
また、ここで働かれているスタッフさんたちの、地域を盛り立てようと奮起しておられる姿が印象的で、かつ、地域のことを深く理解し、観光資源を利活用するためのknow-howを持っておられたので、とても勉強になりました。

■滞在中の暮らしは、どうでしたか?

私は小坂町に滞在させていただきましたが、豊かな自然に囲まれた静かな町で、喧騒とは無縁の時間を過ごすことができ、とても穏やかな気持ちになれました。
また、ご近所の方々も受け入れてくださっているように感じ、ストレスなく、とても快適な日常生活を送ることができました。
滞在当初は買い物などに不便を感じていましたが、生活していくうえでの必要なコトやモノ、不必要なコトやモノをこれまで以上に考えるようになり、期間ラストに迫るころにはとてもシンプルな生活を送ることができたと感じています。

 

■地域の方々とはどんな交流がありましたか?

天気に左右されやすい屋外アクティビティーの「小坂なシャワークライミング」ですが、滞在中は天気予報が好転して、連日、シャワークライミングに参加することができました。
そのこともあり、ワーホリ期間中は滞在先の小坂町内、日本三大名泉の下呂温泉近辺の散策をするに留まりましたが、小坂川や大洞川、小黒川など、穏やかで透き通った次縹(つぎはなだ)色の川に癒されました。
また、私を受け入れてくださった216WORKSの皆さまが、とても温かく人懐っこい方々で、業務終了後に、かき氷を楽しんだり、BBQしたりと、このままここに居続けようかなと思わせてくださるような、とても居心地の良い空間をつくってくださったことが印象的です。

 

■今回の滞在を一言で表すと?

“送ることができない人生を体験できた場所”

■今回の滞在で得た学びやこれからの人生で生かしていきたいこと

「アクティビティーに来てくださった方々と、ヘトヘトになるまで遊んで笑うことが、継続的に人を集めるチカラとなり、幸せやビジネスに繋がることとなる。」
地域にある観光資源を発見・発信して、お客さまを呼び込む活動をビジネスとして展開しておられる216WORKS様の元で働いて、学んだことです。
私が携わらせていただいた「小坂なシャワークライミング」の体験時間ビフォーでは、お客さまの表情が少し緊張状態にありますが、体験時間アフターでは、遊び尽くしてヘトヘトになりながらも、自然で柔らかな素敵な笑顔に変化します。
ご案内する我々も全力夢中で遊び尽くすので、ヘトヘトになりますが、自然と笑顔がこぼれます。
そして「最高に楽しかった。また来たいです。」と、笑顔でお帰りになられるお客さまを、笑顔でお見送りします。
私はこの経験を活かし「お客さまとの共感・共有を通じて、一緒に笑顔になれる」
そんな仕事を創っていきたいと、強く感じました。