特産品のプリン製造を通して感じた地域の魅力と人々の温かさ

下呂ふるさとワーキングホリデー生:三杉凛奈さん(大学生)
受入れ事業者:下呂プリン 滞在先:下呂市内のゲストハウス

■今回、下呂ふるさとワーキングホリデーに参加したきっかけを教えてください。

現在私は大学2年生で、将来何をやりたいか考える中でインターンシップに参加するかどうか迷っていました。実際の職場での経験を積むことは重要だと感じていたものの、どのようなインターンが自分に合っているのか、また、どの分野に進むべきか決めかねていました。そんな時、ふと目にしたのがインスタグラムのリールにあったワーキングホリデーでした。
このプログラムは、地域の魅力を体験しながら働くことができるというものということから、私には縁遠いもののように感じましたが、その一歩で観光業や地域振興などについて知る良い機会だと思い参加することを決めました。下呂温泉の美しい自然や文化に触れながら、地域の人々と交流できる機会は貴重だと感じました。インターンシップとは異なり、リラックスした環境で学びながら働ける点も大きな魅力でした。

 

■期間中は、どんなお仕事をしましたか?

下呂プリンでのワーキングホリデーでは、主に製造過程のサポートを行いました。特に印象に残っているのは、プリンのシール貼りの作業です。手作業で一つ一つ丁寧にシールを貼ることで、商品の見た目が整い、完成品としてのクオリティが高まることを実感しました。また、下呂プリンのメロンソーダ味の上に乗せるゼリー部分の製作にも携わりました。ゼリーの色合いや固まっていく感触を感じながら作る過程はとても楽しかったです。さらに、瓶を整える作業も行い、製品が美しく並ぶように配置を工夫しました。これらの作業を通じて、製品が消費者の手に渡るまでの過程を深く理解することができ、地域の特産品に対する愛着も湧きました。下呂プリンの製造に関わることで、地域の魅力を再認識し、貴重な経験を得ることができました。

■滞在中の暮らしは、どうでしたか?

下呂ワーキングホリデーでは、自然の美しさと温泉の魅力を存分に楽しむことができました。周囲には山々が広がり、穏やかな風景が心を癒してくれました。また、下呂温泉の湯は肌に優しく、疲れた体をリフレッシュさせてくれる最高の癒しでした。温泉街の雰囲気もとても心地よく、地元の人々との交流も楽しみの一つでした。
さらに、食事も素晴らしい体験でした。特に鮎の塩焼きは、香ばしい香りとともに、川の恵みを感じることができました。飛騨牛も絶品で、柔らかい肉質と豊かな味わいに感動しました。地元の食材を使った料理を堪能することで、地域の文化や風土をより深く理解することができました。このような素晴らしい環境での暮らしは、私にとってかけがえのない思い出となりました。

 

■地域の方々とはどんな交流がありましたか?

今回の滞在中、地域の方々との交流は非常に豊かな経験となりました。受け入れ先の人達と、日常の食事を共にすることで、地元の食文化や家庭の温かさを感じることができました。特に、地元の食材を使った料理を一緒に作ることで、料理の技術やレシピを学ぶだけでなく、会話を通じて彼らの生活や価値観を深く理解することができました。
また、地域のイベントにも参加しました。地元の人向けのお祭りでは、住民と一緒に盆踊りを行ったり、屋台で地元の特産品を楽しんだりしました。このような場では、初対面の方々ともすぐに打ち解けることができ、地域の一員として受け入れられている感覚を味わいました。

 

■今回の滞在を一言で表すと?

“地域のつながり”

■今回の滞在で得た学びやこれからの人生で生かしていきたいこと

今回の下呂ワーキングホリデーで得た学びは多岐にわたりますが、特に「地域とのつながりの大切さ」を実感しました。地元の人々との交流を通じて、彼らの温かさや地域への愛情を感じることができました。地域の特産品や文化を理解することで、単なる観光地としての下呂ではなく、深い歴史や人々の思いが詰まった場所であることを知りました。この経験は、今後の人生において、どのような場所でもその地域の文化や人々を尊重し、理解しようとする姿勢を持つことの重要性を教えてくれました。
また、実際の作業を通じて、チームワークやコミュニケーションの大切さも学びました。共同作業をする中で、意見を出し合い、協力しながら目標を達成することの喜びを感じました。この経験は、将来の職場やさまざまな人間関係においても活かしていきたいと思います。