地域の繋がりの一部になって暮らした日々

下呂ふるさとワーキングホリデー生:檜山 啓子さん(大学生)
受入れ事業者:ソラノイエ 農村滞在型の宿(下呂市上原地区) 滞在先:ソラノイエ 農村滞在型の宿

■今回、下呂ふるさとワーキングホリデーに参加したきっかけを教えてください。

友人が夏休みに「ふるさとワーキングホリデー」に参加するということで、どのようなものか調べてみたところ、下呂市の募集ページを見つけ美しい自然と楽しそうな写真に惹かれ参加を決めました。とくに農民滞在型の宿「ソラノイエ」の募集要項を見たところ、地域の方々と関わるまちづくりや田舎での暮らしに興味があった私にぴったりな場所だと思い応募しました。

■期間中は、どんなお仕事をしましたか?

業務内容はソラノイエの宿運営の補助と、地域の魅力発信でしたが色々なお仕事をさせていただきました。
滞在二日目と三日目には地域の大きなイベントである「24時間ソフトボール大会」に参加し、手作り焼きそばやドリンクなどの販売を行いました。過去にふるさとワーキングホリデーでソラノイエに滞在していた方々がイベントの手伝いに来てくださり、賑やかに焼きそば作りをしました。店番をしていると、参加者の方々とお話をする機会があり、とても充実した時間でした。イベントでは地域の方々の団結力の強さに驚かされました。

また、ソラノイエのオーナーである由起子さんが携わる地域の映画イベントのチケット作りやポスター作業を行いました。開催される頃には帰ってしまうのがとても残念です。

そして、草刈りに初挑戦しました。機械を扱うのが難しかったですが貴重な経験でした。初めてのことだったので、率直に楽しいと感じましたが、これが「やらなければいけない作業」になると大変なのだろうと思います。

また、宿泊のお客さんの予定がある日には、掃除をしてお布団の準備をしました。お客さんとの出会いも一期一会だと感じましたし、私よりも下呂やソラノイエに詳しい方もいらっしゃり、再度魅力を聞かせていただくこともできました。

最後に、印象的だった作業は柿渋作りと藍染めです。どちらも初挑戦でしたが、柿を取ったり藍の葉を取ったりするところから始めるのはとても新鮮な体験でした。柿に関しては、叩いて潰す段階に一苦労でした。潰した柿を水につけ、時間を置いて蓋を開けてみると甘い香りがしました。蜂が寄ってきて驚きましたが、絞った汁を集める作業が楽しかったです。また、藍に関しては叩き染めという染め方があることを知り、挑戦することができました。宿の暖簾を染めたり、手拭いを染めたりしました。白い布が、藍染めにより味のある色味に変化し、とても嬉しいです。

■滞在中の暮らしは、どうでしたか?

滞在1日目に訪れた郡上市で行われる郡上踊りでは、古い町並みを堪能し踊りに参加することができました。初参加の私でもだんだん踊れるようになり、大満足の夜でした。また、下呂温泉には何度も足を運びました。湯めぐり手形を購入し、温泉街の温泉を3ヶ所訪れました。また、そのほかにも2ヶ所の温泉に行きました。それぞれ温泉の特色があり、飽きない温泉めぐりとなりました。そして朴葉味噌や飛騨牛、なっとく豚、そして鶏ちゃんなど地元の美味しいご飯をたくさん堪能した二週間でした。特にソラノイエでのご飯は毎食美味しく、オーナーの由起子さんの料理は格別でした。ご飯作りに関してはお手伝いをさせていただいた時もありましたが、料理が初めての経験だった私はたくさん失敗をしてしまいました。それでも何度もチャレンジし、楽しい料理の時間となりました。

 また、ソラノイエの近くにある美味しいカレー屋がお気に入りのお店になりました。これからも通いたいと強く思っています。

 

■地域の方々とはどんな交流がありましたか?

一番地域の方々とお話する時間があったのは、24時間ソフトボール大会です。焼きそば作りから協力して取り組みました。また、店番をしているときにはまったくのよそ者である私にも多くの方々が声をかけてくださいました。それぞれの方との会話の中で、地域のイベントに対する熱い思いや地域の繋がりを大切にしている様子を感じ取り、ワーキングホリデー2日目にもかかわらず感動したことを今でも強く覚えています。

そして、ソラノイエに宿泊されたお客さんの中にはリピーターの方が多くいらっしゃり、お話しの中で下呂の観光スポットや魅力を新しく知ることがありました。このような経験ができたのは宿泊施設であるソラノイエでワーキングホリデーというかたちで滞在することができたからであると感じました。

■今回の滞在を一言で表すと?

今回の滞在を一言で表すと「繋がり」です。地域のイベントでは、皆さんの団結力や昔からの繋がりを強く感じましたし、その繋がりで協力して生きているのだといることを知りました。そして、そのイベントのために過去のふるさとワーキングホリデーに参加されていた方々がお手伝いに来てくださいました。また、宿泊のお客さんの中にはリピーターの方であったり、過去にソラノイエでボランティアをされた経験のある方がいらっしゃいました。ソラノイエもまた、「繋がり」があって運営されているのだと思います。わたしも今回の滞在を通してその「繋がり」の一員になれたことがとても誇らしいです。

■今回の滞在で得た学びやこれからの人生で生かしていきたいこと

地域の方々やお客さんとの出会いを通じて、新たな視点を多く得ることができました。また、自分が当たり前だと思っていた考えが、実は当たり前ではないことを知りました。下呂に住む方々にも、他の地域から宿泊に来られた方にも、それぞれの人生があってそれぞれの考え方があり、その一部を聞かせていただく機会が多くありました。私は、それらの出会った方々のように自分の芯を持って生きていきたいと強く思います。