「新たな発見」から自分に生まれた変化

下呂ふるさとワーキングホリデー生:橋本 朋奈さん(大学生)
受入れ事業者:一般社団法人 ひがし村(下呂市金山町) 滞在先:地域の空き家にてステイ

■今回、下呂ふるさとワーキングホリデーに参加したきっかけを教えてください。

大学の先輩が以前ふるさとワーキングホリデーに参加していてその話を聞いて興味をもちました。その頃に大学で「まちづくり」に関する授業を受講して、机上で学ぶのでは無く実際に行って発展途上段階のまちづくりを見たりそれのお手伝いをしたいと思い参加させて頂いた。

■期間中は、どんなお仕事をしましたか?

主に3つ行いました。1つ目は、廃校を活用して地域活性化を行う活動をしました。具体的には、廃校を利活用する為のアイディアを出したり米を使ったパンを作るイベントを行いました。
2つ目は、トマト農家さんへのお手伝いを行いました。トマトの下の方についている花がらを摘んだり、収穫を行いました。
3つ目はダムの上にあるカヤックやサップのサブガイドとしてのお手伝いを行いました。

 

■滞在中の暮らしは、どうでしたか?

空き家になった古民家を借りて同じワーホリ生と共同生活をして過ごました。そのお家はクーラーが無く行く前は暑くないのかなと思っていましたが、そのお家は川が近くにあり夜は涼しかったのでクーラーが無くて生活をする事ができました。夜には一緒に住んでいるワーホリ生と星を見ました。夜空には多くの星があり流れ星も見る事ができました。
休日には、筋骨巡りをしたり四滝にいったりその土地で有名なスポットに連れて行って頂きました。
特に私が印象に残っているのは「郡上踊り」です。とても活気があるよう感じて私が今まで参加したお祭りとは異なる感じがしました。「徹夜踊り対策本部」が設置されていて、お祭りでこのような組織が設置されている事がとても面白いと思いました。
この2週間は、普段過ごす事の出来ない時間を過ごす事が出来て全てが新鮮で充実していました。

■地域の方々とはどんな交流がありましたか?

滞在期間中は多くの地元の方に会わせて頂きました。具体的には下呂で新規就農を始めた方やUターンをした料理人の方や地域起こし協力隊を経験されてきた方々などです。私の周りには居ない大人達でお話全てが新鮮でした。
移住をされてきた大人だけで無く、地元の子供と関わる機会がありました。
その子供達とは、廃校でのイベントをきっかけに遊ぶ事が複数回ありました。その子達はとても純粋で活発でとっても可愛かったです。その中の1人が1年前まで廃校に通っていて、「この学校で卒業したかった」と言っていてその言葉がとても印象に残りました。
その際に、地方の過疎化の影響は子供にも及んでいるように感じました。

■今回の滞在を一言で表すと?

「新たな発見」であると考えます。
この言葉を選んだ理由は主に3つあります。
1つ目は、「まちづくり」に対する考え方の変化です。ここに来るまでは「まちづくり」といったら空き家を利活用して会社を作ったり廃校を利活用して映画館にして地域を盛り上げる事であると思っていました。これは完成形に過ぎず、ここに行き着くまでの過程を知らなかった事に気づかされました。私が思っているほどまちづくりは簡単では無い事を知りました。
2つ目は、「仕事」に対する考えの変化です。私が想像する「仕事」というのは、稼ぐ為のツールに過ぎないと思っていました。しかし、ここに住んでいる人は違っていました。生活をする上で稼ぐ事は大切であるのは大前提として、今やっている仕事を楽しんでいるように感じました。仕事を仕事として捉えていない考えや姿がとってもかっこ良かったです。私もそんな大人になる為に正しい努力をしたいと思いました。
3つ目は、地方に住む事への考えの変化です。私が滞在していた所は、コンビニが無かったりスーパーまで車で20分で普段住んでいる所とは全然違う環境でありました。だが、不便であると思った事は無く楽しく過ごす事が出来ました。「地方に住む=不便で大変」というのは一概に言えないと思います。

■今回の滞在で得た学びやこれからの人生で生かしていきたいこと

今回の滞在を通して、新たな事へチャレンジをする事の大切さを学びました。
私が出会った事の無い人々と出会う機会があり、彼らは地方に移住をして今までした事が無い事にチャレンジをしている印象を受けました。私も彼らのようにチャレンジ精神を持ち興味を持った物には果敢に挑みたいと思いました。
チャレンジする事の大切さを学ぶだけで無く、視野を広げる事の大切さを学びました。このワーホリが無かったら、人生の歩み方は一辺倒では無い事や地方の心地よさに気づく事が無かったと思うからです。
これからは、視野を広げる為にも様々な事にチャレンジをしたいと思います。
今回のワーホリで出会った方々にはとても感謝をしているので、次に会った時には成長した姿でお会いしたいと思います。
また、これからも下呂市や飛騨金山をサポートしたり関わっていきたいと思いました。