下呂ふるさとワーキングホリデー生:堀内 恵大さん(大学3年生)
受入れ事業者:一般社団法人ひがし村 (下呂市金山町) 滞在先:Reboulder KANAYAMA
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■今回、下呂ふるさとワーキングホリデーに参加したきっかけを教えてください。
大学の同じサークルの友人からふるさとワーキングホリデーという制度を紹介してもらい、興味を持ったことがきっかけでした。もともと農業に興味があった僕は農業の業務で参加を募集していた下呂市のふるさとワーキングホリデーに応募して参加させていただきました。
また、下呂市のふるさとワーキングホリデーのホームページのレイアウトや掲載されている写真から明るく楽しそうな雰囲気が感じられとことも下呂市を選んだ要因の一つです。
主にトマト農家さんの下で収穫や出荷のお手伝いをしたり、カヤック・SUPツアーでインストラクターガイドなどをやらさせていただきました。
僕のイメージではトマトは真っ赤に熟したものを収穫していくのかと思っていました。しかし、実際は出荷から店頭へ並ぶまでの時間も考慮するので少し赤く色づいたトマトを収穫するようでした。この「少し赤く色づいたトマト」の判別がなかなか難しく、農家さんと比べてかなり収穫に手間取ってしまいました。写真に写っているようなトマトは既に収穫時を過ぎてしまったトマトです。
収穫や出荷などのお手伝いのほかにも雑草抜きもしたのですが、「雑草抜きは欠かせないことだけど、なかなかやる時間が取れないから今回堀内君にやってもらえてとても助かったよ。」と言っていただき、自分が頼りにされてる感じがしてとても嬉しく思いました。
カヤック・SUPツアーのインストラクターではお客様が利用するカヤックやSUPを運んだり、SUPの操作方法をレクチャーしたりしました。ガイドさんは一人で軽々とカヤックを運搬していましたが、自分たちは2人がかりでも難しくとても苦労しました。SUPの操作方法のレクチャーでは、お客さまが楽しめるように丁寧にレクチャーをしました。初めは緊張しましたが、説明を終えた後にお客さまが楽しく遊んでいらっしゃる様子を見ると安心して最初の緊張も解けてきました。
途中でカヤックに疲れてしまった小さなお子さまの水鉄砲の相手をして一緒に遊んだりしましたが、仕事でありながら僕自身も楽しんでしまうというようなこともありました。
また、最終日には下呂市市長と直接お会いする機会を設けていただき、今回の下呂市ふるさとワーキングホリデーについての対談をして今後ともこの制度を続けていくことができるように意見を述べさせていただきました。
■滞在中の暮らしは、どうでしたか?
多くの方々のご厚意によってとても充実した生活を送ることができました。休日には温泉街や合唱村などの下呂市の観光をすることで観光産業や歴史を学ぶことができました。おそらく僕自身も下呂の観光案内のガイドができるくらい下呂について詳しくなれたのではないでしょうか。
渓流の流れに逆らって岩や滝などを登っていくシャワークライミングというアクティビティは全身で自然を感じることができました。しかし、シャワークライミングの後半につれて少し身体が冷えてきたため、太陽の光がとても暖かく感じられました。太陽のありがたさを感じられる良い機会となりましたね。
食事は普段は自炊をしていましたが、いろいろとわがままを言ってしまい名物である五平餅やケイちゃん、飛騨牛のほかにも、窯で焼いた手作りピザや自分で汲んだ源泉でしゃぶしゃぶ鍋など、普段では食べられないようなものもご馳走になりました。
養鶏場へ赴き、卵を産まなくなった鶏(いわゆる廃鶏)を一匹分けていただき、自ら絞めた後に捌いて食べるという経験もしました。自分で命を頂戴した鶏はいつもよりも美味しく感じ、それと同時に改めて食材への感謝の気持ちを忘れないきっかけともなりました。
宿泊先であるReboulderにいらっしゃった方々と一緒にボルダリングをしたりお話をして楽しみました。僕自身生まれて初めてボルダリングをやったので最初は全然上手くできませんでしたが、その方々が「この時は別の足場を使ったほうがいいよ。」や、「その動きよりもこんな感じに動くと登りやすいよ。」などというように優しく教えていただいたため、登ることができました。登れないと思っていたものが登れた時はとても達成感に満ち溢れていました。
普段の学校生活ではこのような交流の機会はなかなか無いため、今回ふるさとワーキングホリデーという場で経験できてとてもよかったです。
一言で表すと「新たな経験」です。
下呂に滞在した2週間は今まで経験したことのないことばかりの日々でした。仕事面ではトマト農家でのお仕事やカヤック・SUPツアーのインストラクターガイドをやり、休日面ではシャワークライミングや、養鶏場へ行って産卵を終えた鶏を自らの手で捌くなどという今までにない経験をしました。新しいことを経験していくことが好きな僕にとってはとても魅力的な環境でした。長いかな?と初めは思っていた2週間でしたが、実際はあっという間に過ぎてしまいました。まだまだやり残したこともあるのでまた下呂に行けたらいいなと思います。
今回の下呂市ふるさとワーキングホリデーではただ農作業を経験しただけではなく、農家さんと直接お話できる時間があったため、就農の際に利用した僕の知らない補助や支援制度、就農のきっかけ、働くうえで大変なことなど様々なことを教えてもらえてとても参考になりました。将来僕自身が就農する場合は、今回学んだ知識や経験を生かしたいです。
下呂市ふるさとワーキングホリデーは2週間で終わってしまいましたが、今後とも下呂市の『関係人口』の1人として下呂の発展へ向けて力を惜しまず協力していきたいと思います。
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同じくワーホリ生だった福元康平くんが編集を担当してくれました。