下呂ふるさとワーキングホリデー生:小泉 緩果さん(大学2年生)
受入れ事業者:一般社団法人ひがし村 (下呂市金山町) 滞在先:Reboulder KANAYAMA
(動画にてご覧になる場合、一番下までスクロールおねがいします。)
■今回、下呂ふるさとワーキングホリデーに参加したきっかけを教えてください。
大学の「地域活性化論」という日本の地方都市について学ぶ講義を通じて、ひとくちに地方と言っても様々な特色や課題があることを知り、実際に自分で様々な地方に足を運んでみたいと感じるようになったことが大きなきっかけです。またコロナ渦で行動制限の多い中で、実際に現地に滞在することができるこのワーホリはリアルな体験が得られる貴重な機会なのではないかとも思い、参加を決意しました。
お仕事内容は多岐に渡り、新規就農されたトマト農家さんのお手伝いやカヤック・SUPツアーのサブガイドのお仕事、またボルダリングジムの店番や動画編集などと、様々なことをさせていただきました。
また下呂市で飲食店を立ち上げようとしている方の相談会や廃校活用の協議の場の見学など、地域に関わることのできる機会も多く頂きました。リアルな現場を見ることができた貴重な機会でもありましたし、「ひとがまちをつくる」という、当たり前のようで大切なことに気づくことができました。
現在進行中の廃校活用のプロジェクトでは、地域の方が発案をし、周囲を巻き込んで取り組みがなされています。しかしこの方々が居なければ廃校活用プロジェクトは発案されることもなく、ただ廃校として残るという選択肢しかなかったはずです。そのことを考えると、想いを持つ人々がいてこそ「まちづくり」なるものが行われていくのだなと感じるものがありました。
■滞在中の暮らしは、どうでしたか?
また休日は「部屋にこもるよりも下呂を回りたい」という要望を聞いてくださり、筋骨めぐりやシャワークライミング体験など様々な場所に連れて行ってもらいました。温泉帰りに、湧いている炭酸泉を持ち帰って皆でしゃぶしゃぶをしたことがあったのですが、お豆腐がとろけて衝撃的な美味しさだったことをよく覚えています。
その他にも地元ならではのお料理やお店に連れて行ってもらい、下呂の食もたっぷり満喫することができました。
市長に予め作成した企画書を提出し、下呂ワーキングホリデーでどういった活動をしたのか、ワーキングホリデーを通じて何か思うところはあるか、等のお話をしました。私は今回のワーキングホリデーが終わった後も、下呂市や他のワーキングホリデー生との交流が得られる機会がもっとあれば良いのではないかと話をさせていただきましたが、「若い人の、まして外部の人の意見は貴重だ」と真摯に聞いてくださる市長の姿が印象的でした。こういった私たちの声が、少しでも下呂市の取り組みの一助となれればと思います。
■今回の滞在を一言で表すと
「分岐点」という言葉が合うかなと思います。
今まで自分は「働く」ということに対して、ひとつの会社に入り定年まで続けるというイメージが強くありました。しかし地域おこし協力隊として下呂に移住しボルダリングを広めようと取り組む方や、忙しい職を持ちながらも「下呂に美味しいご飯屋さんがあれば」と考え飲食店の立ち上げを考える方、また食と社会のあり方を見直し、東京から下呂に移住して自然農や養鶏場を営む方など、多くの方々にお会いしてお話を聞く機会を通じ、自身の「働く」ことについての概念が変わりました。
多くの方に出会い、様々な考え方や生き方に触れることができたのは、ただ大学に通っているだけでは得られなかった貴重な経験だと感じています。そしてこれからの人生の選択肢の幅を広げることができたという意味で、自分はいま分岐点に立つことができたのではないかと思っています。
今回の滞在では、自分の芯を持って取り組みをする様々な方との出会いを通じて、大いに刺激を受け、自分自身もバイタリティを得ることができました。今回のワーキングホリデーの参加も、全く縁もゆかりもない岐阜県に一人で飛び込むという、自分にとっては挑戦的なことではありましたが、これからももっと様々なことに挑戦をしていきたいと改めて感じるようになりました。
また今回お世話になった方に「自分たちのことを親戚だと思って、また下呂に来てくれればいいよ」という言葉を頂いたことも、とても嬉しかったです。今回のご縁を大切にして、これからも下呂を訪れたりお世話になった皆さんに会いに行ったりしたいなと思います。
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同じくワーホリ生だった福元康平くんが編集を担当してくれました。