「つながり」を大事に生きる。

下呂ふるさとワーキングホリデー生:福元康平さん(大学4年生)
受入れ事業者:一般社団法人ひがし村(下呂市金山町東地区) 滞在先:Reboulder Kanayama

 

■今回、下呂ふるさとワーキングホリデーに参加したきっかけを教えてください

「これまで、地方創生や地域活性化の取組みを学んだり見てきた経験があったので、そうした知識や経験を活かして、地域に還元にできる機会にしていけたらいいなと思いました。
また、今大学4年生で、コロナで外に出ることもなかなかできない夏休みに、田舎でのんびり暮らしてみたいなと思ったのがきっかけです。」

(動画は▶︎をクリックした後再生されます)

一般社団法人ひがし村さんでは、どんなお仕事をしましたか?

「仕事先としては、新規就農しているトマト農家さんのところで農業をしたり、地域おこし協力隊OBの方が湖でカヤック・SUPツアーをしているのでそのインストラクターガイドの仕事、近くのゲストハウスで情報発信のお手伝いをさせていただきました。
農家さんでのお仕事は、早朝6時から始まって、そこからトマトの収穫をしたり出荷の準備をして、その後草刈りをしたりと作業がとても多くてその一つ一つが大変でした。滞在期間中はとても雨が多くて、台風も来たりしていて、そんな中でも毎日仕事に向かっていたり、気候によって左右される農業の厳しさを目の当たりにして、改めて「食」のありがたみや見方が変わるなと思いました。なんとなくスーパーに並んでいるものも、生産者の顔が見えているものにしようかな、といった気持ちが芽生えました。」

 

 

「カヤック・SUPツアーでは、カヤックをダム湖まで運ぶ準備をしたり、実際お客さんに教えることもさせていただきました。カヤックやSUPは運ぶのが大変だったのと、実際お客さんが来るのは午前のと午後の2回になるのですが、それを繰り返すのが体力的にもとても大変だなと感じました。実際カヤックもSUPもやるのは初めてでしたが、お客さんがとても良い人でよかったです。この自然の中のダム湖でできるというのが、とても気持ちがいいし、良い経験になりました。観光資源として、もっと押し出せば、より多くの人が来てくれるんじゃないかなと感じましたね。」

 

 

滞在中の暮らしは、どうでしたか?

「滞在場所は、最寄りのスーパーまで車で10分~15分かかる場所にあるので、なかなかパッと買い物に行くとかできなかったのですが、数日おきに買い物に連れて行ってもらったり食べ物を買い込んで自炊したりしていました。ここに来て、鮎が獲れるんだとか、ジビエをやっている人がいるんだ、というのを聞いて、「鮎食べたい、鮎食べたい」と言っていたらそのわがままを聞いてくださって、食べさせていただきました。五平餅や、鹿肉ジビエ、鶏ちゃん朴葉味噌といった地元の郷土料理や飛騨牛も食べさせていただいて、美味しいものを食べて舌が肥えて帰るのがすごく心配ですね。」

 

 

 

(滞在先の古民家ボルダリングジムReboulder Kanayama)

地域の方々とはどんな交流がありましたか?

地域の集まりとして、廃校になった小学校の今後の利活用についての会議に参加させていただいたんですが、そこでもとても受け入れてくれているなと感じました。そこで、こんな風に魅力的な取組みができるのではないかという提案をさせていただいた時も素直に受け入れてくれました。

 

最後に、この滞在を通して感じたキーワードを教えてください。

「つながり」というのが一番印象に残ったかなと思います。
この地域は特に「よそ者」を受け入れる体制だったりコミュニティが強いと思うので、そういったつながりを大事にして地域として共存していくことの大切さを感じました。自分自身の今後の生活や人生にも、活かしていきたいなと思います。
またすぐにでもここに来たいなと思いますし、一年おきでもコネクションを持った取組みができたらいいなと思っているので、この「つながり」を大事に今後も生きていきたいなと思います。